「正解を探す」から「正解を作る」へーケニアで身につけた新しい働き方【アクセルアフリカ インターン記 vol.6】
- AXCEL AFRICA

- 12月1日
- 読了時間: 7分

アクセルアフリカはケニアを拠点に日系企業のアフリカ進出サポートや現地での事業開発のご支援をしています。
弊社では現在、ケニア現地で私たちと一緒に働いてくれるインターンを募集しています!
今回はケニアで18代目インターンとして活動してくれた田口さんにインターン記を執筆いただきました。
1.自己紹介
はじめまして!AXCEL AFRICAで2025年4月から10月までインターンをしていました、田口紗野です。

これまでに、カナダの現地高校を卒業した経験をはじめ、選抜入試向けの新規講座の立ち上げ、学生団体でのフェアトレード活動、大学の美術部の運営など、国内外でさまざまなプロジェクトに挑戦してきました。
また現在は、大学を休学しており、在日エリトリア大使館にてアルバイトを行い、外交の現場にも触れています。
2. AXCELでインターンを志望した理由
私がAXCEL AFRICAのインターンに応募した理由は、「社会課題にビジネスとして関わる方法を、現場で学びたい」と強く思ったからです。
大学ではNGO、大使館、国連など国際協力の現場の方々からお話を伺う機会が多く、援助や外交といった“公的アプローチ”についての理解は深まりました。
一方で、ビジネスとしてアフリカの課題に向き合う人々の話を聞く機会はほとんどなく、自分にはその視点が決定的に欠けていると感じていました。
そんな時に目にしたのがAXCEL AFRICAのインターン募集です。AXCEL AFRICAは代表の横山さんが13年以上ケニアに在住し、現地法人を持ち、社員のほとんどがケニアで活動している稀有な企業です。
さらに、横山さんのnoteや記事を拝読する中で、横山さんが「ビジネスを通じて貧困問題を解決する」というビジョンを持ち、アフリカのポジティブな側面を発信している姿勢を見て、自分が学びたい“現場で挑戦するビジネス”が最も体現されている場所はここしかないと感じ、応募させていただきました。
3. 担当業務
私は主にコミュニティ事業に携わり、その中心となったのが、ナイロビにある日本人向けコミュニティシェアハウス「JENGA HOUSE」の運営管理でした。詳しい内容は飯田さんのインターン記に記載されておりますので、ぜひそちらもご参照ください。
その中でも私が特に力を入れたのが、予約システムの半自動化です。これまで手作業に頼っていた業務を効率化することで、スタッフの負担を軽減し、よりスムーズな運営を実現することを目指しました。
また、オンラインコミュニティ向けのコンテンツ制作として、週次の勉強会やピッチコンテストの企画・運営にも携わりました。テーマ設定やプログラム構成など、参加者が学び合える場づくりにも挑戦しました。
加えて、JENGA HOUSEの管理人として生活したことは、非常に大きな経験でした。駐在員、学生、起業家、旅行者、協力隊、研究者など多様な背景を持つ方々と日々交流することで、彼らの挑戦や価値観に触れる機会に恵まれました。こうした日常的な学びは、JENGA HOUSEならではの恵まれた環境だったと感じています。
JENGA HOUSE以外にも、日本製品の輸入方法の調査、大学や企業の研修受け入れ時のアテンド業務、そして現地同行スタッフとしてのサポートなど、幅広い業務に携わらせていただきました。
自分から動けばとことん任せてくれる環境の中、代表や社員の皆さん、同期のインターン生に支えられながら走り抜けた半年間は、私にとって非常に学びの多き貴重な時間となりました。

4.インターンを通して学んだこと
AXCEL AFRICAでのインターンを通して、私が得た学びは主に二つあります。
一つ目は、“正解をつくりにいく”姿勢の大切さです。
ケニアでは、自分の中に染みついた“当たり前”が当たり前ではない環境で働くことになります。思った通りに物事が進まないのは日常茶飯事で、電気・水道・通信などのインフラでさえトラブルは付き物です。JENGA HOUSEでも、設備トラブルや急な予約変更が毎日のように起こりました。
修理がなかなか進まなかったり、思うように対応してもらえなかったりする中で、私は「どうしたらこの状況を前に進められるのか」を常に考え、相手の立場に立って想像し、理解を深めるためにコミュニケーションを取り続けました。
前例もマニュアルもない環境で、自分で考えて仮説を立て、行動し、うまくいかなければ修正するというプロセスを繰り返すうちに、前例や経験則から“正解を探す”のではなく、自ら手を動かして“正解をつくりにいく”姿勢が大切だということを実感しました。
もう一つは、仕事の大きさに関わらず目の前の業務に丁寧に向き合う姿勢の重要性です。代表の横山さんの 「小さな仕事を丁寧にできない人間に、大きな仕事はできない」 という言葉が心に残っています。
備品補充や清掃チェックといった一見シンプルな業務も、宿泊者の安心やコミュニティの価値を支える重要な要素です。以来、私はどんな業務でも「この仕事は何につながるのか」「誰に影響するのか」を意識しながら取り組むようになりました。
また、仕事以外でも多くの学びがありました。特にJENGA HOUSEの宿泊者の方に研究フィールドへ連れて行っていただいたことが印象的でした。インターン業務では、普段は駐在員や起業家など比較的エリート層と関わることが多いのですが、そのフィールドはインフォーマルセクターの修理工が集まるガレージでした。安全が十分に確保されていない環境で、生身の人々が日々の生活のために働いている現実を目の当たりにしたのは初めてで、ケニアのマジョリティが置かれている環境の厳しさを痛感しました。
一方で、そのコミュニティは形式的な制度や契約がないにも関わらず、独自の秩序と循環を有しており、表面的に見ただけでは対面することができないケニアの一面を垣間見ることができました。
5.最後に一言
ここまで読んでくださりありがとうございます。
横山さんをはじめとするアクセルメンバーの皆さん、そしてケニアで出会った多くの方々に支えられたおかげで、現地での生活を豊かなものにすることができました。本当にありがとうございました。

AXCEL AFRICAのインターンには、貪欲に挑戦する人にはとことん向き合ってくれる環境があります。少しでも興味があるなら、ぜひ一歩踏み出してみることをおすすめします!きっとここでしか得られない出会いや経験があると思います。
皆さんの挑戦を全力で応援しています!
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