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実行フェーズに入った2026年のアフリカ!勢いの次に問われるもの!


新しい年は常に振り返りを促しますが、2026年のアフリカは明らかにこれまでとは異なる局面にあります。アフリカはもはや「これから成長する市場」ではなく、すでに一定の基盤を整えた上で、実行力が問われる段階に入っています。


過去数年間で整備されたデジタルインフラ、人材層の成熟、投資環境の変化は、2026年を「結果が可視化される年」にしています。


問われているのは可能性ではなく、どのプレイヤーが実際に価値を生み出せるかです。


すでに築かれた基盤!インフラと人材の変化!


ここ数年、アフリカでは通信・決済・IDといった事業の前提となるデジタル基盤が急速に整備されました。


モバイルマネーは送金手段を超え、給与支払い、公共料金、B2B決済にまで浸透しています。


中小企業は会計、在庫管理、顧客対応をデジタルツールで行うことが一般化し、スタートアップも「実証実験ありき」ではなく、初期段階から収益モデルを意識した設計を行うようになりました。


また、創業者層にも明確な変化があります。


単なるアイデア起業家ではなく、2社目・3社目の起業に挑む経験者や、事業会社・金融機関出身の人材が増え、組織運営やガバナンスへの理解が進んでいます。


2025年末までに、多くのエコシステムは「話題性先行」から「実務重視」へと移行しました。


 

資本は成長ストーリーより「運営力」を見る


2026年に優位に立つのは、まったく新しい仕組みをゼロから作る企業ではありません。


既存の決済網、物流網、行政制度、パートナー企業とどう接続し、どう運用するかを理解している企業です。


例えばフィンテック分野では、消費者向けアプリ単体ではなく、企業の経理・在庫・サプライチェーンに組み込まれるサービスが成長しています。


クライメートテックでは、小規模な実証事業ではなく、実際に稼働するエネルギー設備や水処理インフラを提供できる企業が評価されています。


実行とは、派手な発表ではなく、継続的に動く仕組みを回し続けることです。


2026年は、その能力が明確に差となって表れます。

 

資本の目線は明確に変わった


投資環境も変化しています。2026年の資本は、規模よりも中身を見ています。


利用者数や将来予測よりも、実際の売上、顧客単価、オペレーションコスト、解約率といった指標が重視されます。


これはスタートアップにとって厳しい面もありますが、同時に健全な変化でもあります。


短期的な話題づくりより、5年、10年と続く事業を構築する創業者が評価され、戦略的パートナーシップや共同事業といった形での資金流入も増えています。


2026年は、「資金調達の巧さ」ではなく「事業運営の確かさ」が問われる年です。



単一国モデルからリージョナルモデルへ


もう一つの重要な変化は、事業の視野が最初から地域単位に広がっている点です。


東アフリカ、西アフリカ、南部アフリカでは、規制や商習慣の共通点を活かしたクロスボーダー展開が現実的な選択肢となっています。


そのため、2026年に伸びる企業は、複数国で使えるプロダクト設計、各国規制を想定したコンプライアンス体制、現地パートナーとの役割分担を初期段階から組み込んでいます。


結果として、展開スピードが速く、大手企業や国際機関との連携にもつながりやすくなっています。


2026年は実行が勝者を決める年


2026年のキーワードは明確です。実行です。


アイデア、構想、ビジョンはすでに十分に語られてきました。これから評価されるのは、、実際に稼働しているか、顧客に価値が届いているか、継続的に改善されているかという点です。


フィンテック、クライメートテック、製造業、アグリビジネス、ヘルスケア。分野を問わず、「動いている事業」だけが次のステージへ進みます



動き出す2026年のアフリカ


アフリカは、もはや可能性を説明する段階を終えました。基盤は整い、人材は揃い、意欲も明確です。2026年は、それらが実際の成果として表に出てくる年です。


創業者にとっては、覚悟と集中が求められます。投資家にとっては、忍耐と伴走が試されます。パートナーにとっては、口約束ではなく実行への関与が問われます。


「何が起こり得るか」ではなく、「何を実際に届けたか」。


2026年のアフリカは、その一点で評価されるのです。


著者:Lawrence Maina(アソシエイトコンサルタント)


 Africa Quest.comでも連載中!





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