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ルワンダの電動バイクスタートアップが1950万ドルの大型調達、コスト節約でドライバーの収入向上へ

1月18日、ルワンダの電動バイクスタートアップであるアンパサンド社が新たに借り入れ融資とエクイティ投資を通じて1,950万ドル(約29億円)の資金調達を行いました。


この資金調達はエコシステム・インテグリティ・ファンド(EIF)が主導し、アキュメンやトタルエナジーズ等が投資に参加しました。


アンパサンド社は2016年に設立し、電動バイクの生産と融資に特化した事業を行っています。同社によれば、生産する電動バイクは、東アフリカ諸国で広く普及しているガソリン式バイクタクシー500万台よりも効率的で、運行コストも抑えられるとしています。


2019年5月からアンパサンド社が生産する電動バイクは既に1000台を超えており、同社は2024年末には1万台を超えると予想しています。


アンパサンド社の創業者でもあるジョシュ・ホエールCEOは、現地生産のバッテリーであることをアピールし、効率的な燃費と信頼性を強調しています。


ホエールCEOは、市場拡大の要因として、同社技術の継続的な進歩、アフリカ全土におけるe-モビリティに対する政府支援の増加、燃料補助金の段階的廃止を挙げています。


アンパサンド社は、今回の資金調達により、今後数ヶ月のうちにさらに数千台の電動バイクを納入することが可能になるとしています。


ガソリン高による高燃費への打開策となるか


世界的なインフレの影響はアフリカ地域にも影響を及ぼしており、ルワンダでは昨年10月に年間で最高額となるガソリン価格引き上げを行い、8月に発表された1リットル当たり1,639ルワンダフラン(約188円)から1,822ルワンダフラン(約209)に設定されました。


日本で同時期のガソリン価格(レギュラー)が1リットル当たり175円ですので、経済規模や賃金に差があるにもかかわらず、ルワンダのガソリン価格の方が高いことになります。


ガソリン高は市民の生活を直撃しており、たとえば自分で車やバイクを保有していない人でも公共バスやタクシーの値段が上がることで、生活が苦しくなります。


特に、バイクタクシーを生業としている人々にとっては死活問題で、ガソリン高による高燃費のために収入が大きく減ってしまう事例は数多くあります。


そこでアンパサンド社は電動バイクの利点を強調しています。同社の調査によれば、タクシードライバーは週6日、平均14時間勤務し、1日の走行距離は190kmに達します。


これだけ走行距離があれば燃費によって収入に大きな差が生まれますが、電動バイクのドライバーは燃費だけではなくメンテナンス費用の節約により、ガソリンバイクよりも50%多く収入を得られるとしています。


同社のサービスにおける特徴としては、リチウムバッテリー交換所を配置することでドライバーが待ち時間を節約し、バッテリー自体も貸し出しをすることで初期費用を減らすことができる点です。


多くの場合、タクシードライバーの最大のボトルネックはバイクの購入費用ですが、融資やバッテリーの貸し出しを組み合わせることでこの課題を解消しようとする同社の姿勢が垣間見えます。


同社は電動バイクによる炭素排出削減も掲げており、昨今世界的に注目されている気候変動対策にも貢献することで、さらに付加価値を高めています。


『千の丘の国』という別名を持つルワンダで、同社が提供する電動バイクが市民の足となる可能性に期待したいですね!



(イメージ画像はUnsplashより。©Harley-Davidson

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